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朗読のページ鳥箱先生とフウねずみ
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ツェねずみ鳥箱先生とフウねずみ あるうちに一つの鳥かごがありました。 鳥かごと云ふよりは、鳥箱といふ方が、よくわかるかもしれません。それは、天井と、底と、三方の壁とが、無暗に厚い板でできてゐて、正面丈が、針がねの網でこさへた戸になってゐました。
ツェねずみツェねずみ ある古い家の、まっくらな天井うらに「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。 ある日ツェねずみは、きょろきょろ四方を見まわしながら、床下街道を歩いていますと、向うからいたちが、何かいいものを、沢山もって、風のように走って参りました。そして「ツェ」ねずみを見て、一寸たちどまって、早口に云いました。注:まどうてください(つぐなってください)
ツェねずみ
ありときのこ 苔いちめんに、霧がぽしゃぽしゃ降って、蟻の歩哨は鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯の森の前をあちこち行ったり来たりしています。 向こうからぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻の兵隊が走って来ます。
ありときのこ
蜘蛛となめくじと狸 蜘蛛と、銀色のなめくじとそれから顔を洗ったことのない狸とはみんな立派な選手でした。 けれども一体何の選手だったのか私はよく知りません。
蜘蛛となめくじと狸
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