銀河鉄道の夜
先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のやうなところを指しながら、みんなに問をかけました。
氷河鼠の毛皮
汽缶車はもうすっかり支度ができて暖そうな湯気を吐き、客車にはみな明るく電燈がともり、赤いカーテンもおろされて、プラットホームにまっすぐにならびました。
『ベーリング行、午後八時発車、ベーリング行。』一人の駅夫が高く叫びながら待合室に入って来ました。
雪渡り
お日様がまっ白に燃えて百合の匂を撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。
木なんかみんなザラメを掛けたように霜でぴかぴかしています。
山男の4月
山男は、金いろの眼を皿のようにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎をねらってあるいていました。
ところが、兎はとれないで、山鳥がとれたのです。
それは山鳥が、びっくりして飛びあがるとこへ、山男が両手をちぢめて、鉄砲だまのようにからだを投げつけたものですから、山鳥ははんぶん潰れてしまいました。
ガドルフの百合
ハックニー馬のしっぽのような、巫戯た楊の並木と陶製の白い空との下を、みじめな旅のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いて居りました。
それにただ十六哩だという次の町が、まだ一向見えても来なければ、けはいもしませんでした。
(楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉に変ったり、どこまで人をばかにするのだ。殊にその青いときは、まるで砒素をつかった下等の顔料のおもちゃじゃないか。)
ガドルフはこんなことを考えながら、ぶりぶり憤って歩きました。
それに俄かに雲が重くなったのです。
| 作品名 |
作品に登場する植物 |
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| 銀河鉄道の夜 |
桜の木 いちの葉 紫いろのケール アスパラガス ひば ポプラ プラタナス すすき 芝草 リンドウ |
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| なめとこ山の熊 |
ひのき いたや 蕗 いたどり 菩堤樹の皮 あざみ ひきざくらの花 きささげの花 麻 稗 米 樺 栗の木 |
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| 注文の多い料理店 |
木の葉 |
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| 土神と狐 |
いのころぐさ 女の樺の木 苔 からくさ みじかい蘆 あざみ せいの低いひどくねじれた楊 すずらんの実も赤く熟し 葡萄は紫 茶いろなかもがやの穂 |
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| 貝の火 |
樺の木は白い花 楊の白い花 鈴蘭にみんな青い実 白い草の根 青いばらの実 鈴蘭 つりがねそう ぶなの木 |
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| 紫紺染について |
紫紺・桔梗によく似た草の根 栗の実やわらび みず、ほうな、 しどけ、うど、しめじ、きんたけ アスパラガス ちしゃ |
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| とっこべとら子 |
藁のつと |
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| 猫の事務所 |
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特になし | |||
| ツェ鼠 |
とうもろこし |
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| セロ弾きのゴーシュ |
トマト 甘藍 |
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| 洞熊学校 |
かたくりの花 楢の木 つめくさの花 あざみの芽 松の木 籾 |
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| 蜘蛛とナメクジと狸 |
楢の木 松の木 |
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| ありとキノコ |
羊歯 楢の木 |
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| カイロ団長 |
紫蘇の実 けしの実 楢の木 とうもろこし すぎごけの木 けむりのようなかびの木 |
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| オツベルと像 |
琥珀 沙羅樹 |
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| 氷河鼠の毛皮 |
羊歯の葉の形をした氷 ポプラ 唐檜 とゞ松 |
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| 山男の4月 |
ひのき林 むらさきいろのかたくりの花 やまなし 松 |
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| よだかの星 |
羊歯 若いすすきの葉 |
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| 雪渡り |
柏の木 |
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| 狼森と笊森、盗森 |
柏 すすき 葦 栗 松 粟 蕎麦 初茸 |
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| よくきく薬とえらい薬 |
バラの実 かやの木 唐檜 野バラ ドングリ |
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| 車 |
きのこ 松林 おおばこ 麦はぜ |
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| ガドルフの百合 |
百合 柳 |
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| 出演者 | |||||
| 銀河鉄道の夜 |
ジョバンニ:萩 柚月 カムパネルラ:峰松 希匡 母 先生:中神 亜紀 ザネリ他 河相 陽子 |
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| 雪渡り |
こ狐の紺三郎:松田 真一(シグマセブン) 四郎:須藤 みほ かん子:新保 智子 |
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銀河鉄道の夜前半

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